今日はパンのおはなし。


私は、レストランで提供されるパンがすきです。
前菜の、ビネガーとオイルがあわさったところへつけて、またメインでは濃厚なソースにつけて…赤ワインがそこへあわさった時の、言わば「口福」をたのしみます。

主張のあるもの、ノーマルなバゲット、柔らか丸パン、焼き立てのフォカッチャ…お店により様々です。
パリに居た頃、ビストロやレストランで提供されるほとんどは籠に入れられた冷たいバゲットでした。
それを私はとても残念におもっていました。

パンの存在は、料理と、ソースと、ワインとマリアージュする大切な存在と思うのです。

そのようなレストランにおけるパンの立ち位置への思いがあり、
2月のリニューアルよりお願いしておりますのが、練馬で地元の方から愛されるパン屋さん。
boulangerie bé e(ブーランジェリー・ベー)さんです。

ベーさんとは昨年の夏にご縁をいただきました。Hitotsuからは離れているにも関わらずとても良くしてくださるお二人。
お人柄が素晴らしいのは言うまでもないのですが、つくるものに妥協をしない精神と、既に美味しく人気にも関わらず、日々の研究を怠らない探究心が、私達もいつも学ばせていただいております。

今Hitotsuで提供しているものは、ベーさんのところでいうパンファミリアル。
スペルト小麦、焙煎小麦、石臼挽き小麦、自家製発酵種でつくられています。
口溶けが良く、重すぎず軽すぎない食感と、焙煎小麦の香ばしさ、スペルト小麦の程よい甘みと力強さ、をたのしめるパンです。
言わばどのようなお料理にもあわせやすいパンだそうです。
私達スタッフも、焼き方をいろいろと試行錯誤しておりますので、是非まず香りをたのしんで、それからソースにつけたりワインとあわせたりしてたのしんでみてください。
ベーさんの魅力を伝えきれていないかとは思いますが、最後まで読んで下さり誠にありがとうございました。

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